最近感想を書かずに溜めてたもの(神様ゲーム3・4・と・5巻、オオカミさんとおつう先輩の恩返し、狂乱家族日記1巻)

神様ゲーム3 カミハダレガマモルベキ (角川スニーカー文庫) 神様ゲーム4 カミハダレトオドルベキ (角川スニーカー文庫)

 はっきり言って、かなり滑った感のある神様ゲーム3・4巻。
 ゲームっていう、この作品の根幹に関わる設定自体は悪くないと思う。この2冊において重要になってくるキャラの設定も良いとは思う。でも、この内容は1冊で書くべき内容であって上下巻構成にすると間延びしすぎだと思う。
 それぞれの巻で、ゲームの回数を削っても何にも問題ないのではないかと思うし、正直ここまでゲーム自体を引き延ばすことを読者は望んでいないとも思う。少なくとも、自分はそう感じた。
 ネタバレになるのであまり詳しくは書けないけど、作者の中でまず「3巻の最後」を「3巻の最後」に持ってくることありきで話を創っていたことが読者に丸分かり。オチも、大体途中で読める。なのに、引き延ばされる展開というのは読んでてあまり楽しいものではないかな。ベタにベタを重ねることが得意な作者だが、これじゃ読者が流石に飽きちゃうよ(^^;)
 一応、この作品の本筋となりそうなところも多少進んだけど、この2冊の量に対して考えると進まなすぎな感有り。嫌いな作者では無いけど、この2冊はハズレかな。

 上の2冊とは打って変わって、短編×4本の短編集。短編集だけあって、全体的に話はすっきりと収まっていて良い。
 この作者、こういった短編の方が長編よりも確実に上手いと思うw
 キャラ○、物語○な内容でした。

 上で散々に書いた3・4巻に比べれば大分良く話が収まってた。けど、まだまだ話が長いようにも感じる。もう、物語をベタに書くことが前提ならもうちょっと短くまとめるようにした方が良いんじゃないかな。
 この調子だと、表紙の七草氏のおかげで売れてると言われても何も言えないぞw

 良くも悪くも沖田雅といった感じの作品。
 安定度は抜群なので、この作者が好きな人なら読んで問題無しだと思う。本当に沖田雅はある意味凄いと思いますw
 まぁ佐藤ケイ作品や沖田雅作品、ドクロちゃん等を発行し続けている電撃文庫が一番凄いとは思うけどねww

 う〜ん、またぶっ飛んだ作品だなw
 もともと弾けた設定の作品を読むことが多い方だとは思っているけど、この作品はその中でもキャラ設定が凄すぎだと思う。
 それなのに、話の本質だけは至って普通の方向に行くので、ある意味このミスマッチ感が良い感じに働いてますな。
 読む人を選びそうな作品ですが、結構面白かったですよ♪


 この前のアニメ感想の評価基準で評価したら、それぞれ

 って、ところかな。