兼[漫画感想]みたいなモノ

もう、次の水曜日からテスト週間だというのに、全くやる気が出ないドンキーです。
今日も用事で出かけて、帰ってきてからもずっとインターネットやったり漫画読んだりしてました。
そんな中、『魔法遣いに大切なこと 太陽と風の坂道』を久しぶりに1巻から最後まで通して読んだんですよ。今自分が書いている小説の根幹に有ったのもこの作品で、その影響は計り知れないくらいに大好きな作品です。
どうして、この作品にここまで惹かれたのか。なんとなくは気付いていたのですが、今まではあまり深くは考えないでいたんです。
怖かったのかな。色々と。


話は変わりますが、人っていう生き物は自分に無い物、または足りない物に憧れたりする生き物です。だからこそ、自分が生きている内には経験しないような、本来なら有り得ないような物語が描かれた小説や漫画、ドラマに映画を見るんだと思うんです。そして、その作品世界に自己を投影することによって、体験できないようなことを追体験したりする人もいるんです。
もちろん誰でも体験や体感出来る、またはしたことがあるような物語だって同じく山のようにあります。そういった作品は、逆に昔の自分をその作品に投影したり、もし自分が同じ立場に置かれたらどうしようかと思い悩む作品が多いでしょう。
そして、そんな物語の中でも自分が共感出来る話、または自分では考えもしなかったような話にはより惹かれやすいように思うんです。


さて、ここで話は戻りますが、この作品のシリーズで自分が一番気に入っている、と思っていたのは登場人物の感情描写でした。一作目は、主人公「菊池ユメ」が依頼者の想いを受けて魔法を遣っていく上で、魔法遣いとしてだけでなく人として『大切なこと』を学んでいく作品でした。この作品で主軸として語られた『残された者の想いと、先に旅立ってしまった者の願い』というものに、自分は深く感銘を受けました。そして、これが惹かれた最大の要因でしょう。
そして、この主軸は二作目にも引き継がれ、その部分にまたハマったのかなと最初は感じていました。それ故に、自分の中での評価は4〜5巻が出るまではそれほど高い評価ではありませんでした。
自分は心の底から大切だと思える人を失ったことはまだ一度しか有りません。その一度も、気が付いたら終わってしまったという感じがして、そこまで深く考えたことがなかったので、これが理由ならこの「魔法遣いに大切なことシリーズ」のテーマに惹かれたということで分かります。


だけど、二作目の「太陽と風の坂道」では、このテーマよりも登場人物同士の純粋な『恋愛感情』の描写に惹かれていたんだと、最近なんとなく気付きました。
自分はまだ、リアルタイムで恋愛感情なんか持ったこと無いから、やっぱり憧れなのかなぁ。とか、思ったり。
この日記を書くに辺り、好きな作品だからこそ自分に足りてないところが見えてくるなぁと、改めて実感しました。


だからこそ、俺もマジな恋愛ってヤツを心の底からしたいものです。


そして、これからも自分に足りないところが見えてくるような作品に出逢えたら、最高だなと。
これを見た人にもそんな作品に出逢ってほしいなと、出逢えたらいいなと思っております。